Deckの活用方法④工場でのDX推進

Deckの活用方法④工場でのDX推進Deckの活用方法

工場での課題

IT化の遅れている工場での課題のひとつにコミュニケーションの問題があります。

例えば、なんらか生産ラインにトラブルが発生したとします。機械の操作パネルに見たこともないアラートが表示されているとか、機械の動きがなんだか変だとか、所謂トラブルが発生した時に、どう対処しているか。管理課に電話をかけて口頭で説明して、解決できなければ広い工場の中を移動して現場にわざわざ出向いて対処しているというのは、現実問題よくあること。そのような場合にはDeckは業務効率を大きく高めるのに貢献します。

他にも試作品を作っている段階で、離れた場所で作業指示を行ったり、完成品をリモートで検品作業を行う際などにもDeckは適しており、工場のDX化を低コストかつ簡単に実現します。

ビデオ通話で素早く状況把握して指示

電話では説明が難しい場合でも、ビデオ通話でつないでしまえば、リアルタイムの映像を見せながら状況を説明させ、対処についても操作している状況を見ながら指示を出すことが可能になります。
「右から5個目の警告灯が青くなったら、次は緑色のボタンを押して!OK!押して・・・」
「これは、非常にまずいから直ちに機械を停止しろ!」
といったやり取りが簡単に可能になります。

QRコードの活用

Deckの大きな特徴は、ブラウザから1clickでビデオ通話を呼び出せる点ですが、ビデオ通話を呼び出すためのURLも固定されるという点もこういった用途では活きてきます。
つまり、そのラインに適したエキスパートを呼び出すためのURLをQRコード化してシールにして貼っておけば、従業員の端末からQRコードを読み込んで、必要なときに必要な通話先のQRコードを選んでビデオ通話をかけることが簡単にできるようになります。

情報セキュリティが厳しい場合は、専用の端末を各ラインに置いておき、URLのショートカットをスマートフォンの待ち受け画面に表示させておけば、その場でスマホを立ち上げてビデオ通話で呼び出すことが可能になります。

工員のアカウント管理が不要

工場で働く作業者が入れ替わる場合、QRコードで個人情報の入力もなく(注:入力することも可能です)ビデオ通話が可能である点は、大きなメリットになります。Deckの場合、電話番号がかかれたシールを貼っておく感覚で、QRコードを工場に貼っておくことで、ビデオ通話が然るべき部署に繋がるようになるため、工員向けのアカウントの追加や削除など管理業務の負荷が大きくなることがなく、工員の入れ替わりが頻繁に起こる場合や監督者の業務がひっ迫している場合には物理的に移動する手間が省けるため大きなメリットになります。

簡単な操作なためラーニングコストが不要

スマートフォンがひとつあれば、作業者はカメラでQRコードを読み取り、開いたページのビデオ通話ボタンをタップするだけで、然るべき部署にビデオ通話をつながるという単純な操作であるため、ほとんど電話をかけるのと変わらない程度の簡単な操作であるため、工員の方々がシステムについて学習する必要がないというメリットがあります。

対応がスピーディに

Deckの簡単な仕組みは、ラーニングが不要であることだけでなく業務スピードの改善にも貢献します。工場でトラブルが発生したり、遠隔での検品を行うにあたって、システムにログインして、予約などの複雑な手続きからやっと接続されるようでは、余計な手間やアイドリングが発生してしまいます。

海外工場ともラグが少ないビデオ通話が可能

Deckは、Peer to PeerのWebRTCという超低遅延な映像配信を可能にする技術を用いて構築されているため、通信の状態にもよりますが、ほとんど会話でラグが発生して喋りづらいといったことが発生しません。Deckの導入事例として、東南アジアの工場からの問合せに日本のエキスパートの技術者が回答するという利用ケースがありますが、会話にほぼラグがなく、フルハイビジョンで接続されるため、技術的なQ&Aに限らず検品などにも利用されています。


フルハイビジョンでの接続

Deckの特徴のひとつは、1対1の通話のみの仕様としている点が挙げられますが、これは必ずしも利便性が高いというよりも使用方法の制限になります。しかし、その一方で、4Kのフルハイビジョンの高画質でつながるというメリットがあげられます。この点においては、zoomなどの多数の参加者が同時にやり取りする会議を前提に構築されたツールと比較すると、明らかに高品質な映像でのやり取りが可能となります。この特徴を活かすと細部の完成度をしっかりと確認したいといった場合、すなわちリモート検品などを簡単に実現することが可能になります。Deckは、オンラインでの皮膚や頭髪のカウンセリングなどにも活用されていますが、昨今のスマートフォンは、接写してもピントがしっかり調整される高性能なカメラが具備されているため、細部の確認をする場合においては、肉眼でみるよりもむしろ細部がよく見えるという特徴があります。これを特性は、リモートでの検品などにおいて、工場のDX推進に適した特徴を持ち合わせていると考えられます。

通話履歴の把握

Deckでは、どのラインからビデオ通話がかかってきたかという状況がログとして残ります。これまでなんとなくあそこはトラブルが多くて管理に手間がかかるといった情報をある程度可視化できることを意味します。つまり、管理課との会話の回数も時間も長い。つまり工場の生産ラインの改善の手がかりを提供してくれます。

Deckの導入費用と運用費用

例えば、通話先が工場の管理課だけでも良いといったようなスモールスタートの場合、初期費用として必要となるのは受信用iPhoneの導入費と、Deckの基本使用料(月額500円/1ユーザ)です。

呼び出し先が複数ある場合や、本社や他の生産拠点を呼びたしたいといった場合には、呼び出し先1つごとに月額500円でユーザーを追加することで、複数拠点へ連絡できるようになります。

Deckを活用することで、離れた拠点間のコミュニケーション面でのDX化を、比較的安価に推進することができます。


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